南米アンデス山脈に咲く小型の花サボテン、レブチア その2
春に咲く花サボテン、レブチアの紹介2回目。
1回目はこちら↓↓↓
それでは今回も何種類か開花したレブチアを紹介します。
桜のような色合いの花、レブチア・カリウシアナ
1種類目は、この桜のような色がキレイな𝑹𝒆𝒃𝒖𝒕𝒊𝒂 𝒎𝒊𝒏𝒖𝒔𝒄𝒖𝒍𝒂 '𝒔𝒆𝒏𝒊𝒍𝒊𝒔 f. 𝒌𝒂𝒓𝒊𝒖𝒔𝒊𝒂𝒏𝒂' レブチア・カリウシアナ。
学名が何やら長くなっていますが、販売名は𝑹𝒆𝒃𝒖𝒕𝒊𝒂 𝒔𝒆𝒏𝒊𝒍𝒊𝒔 f. 𝒌𝒂𝒓𝒊𝒖𝒔𝒊𝒂𝒏𝒂 レブチア・セニリスのカリウシアナ品種でしたが、現在では𝑹𝒆𝒃𝒖𝒕𝒊𝒂 𝒎𝒊𝒏𝒖𝒔𝒄𝒖𝒍𝒂 レブチア・ミヌスクラと同種の扱いになっているみたい。
名前の話はさておき、花は薄いピンク色、球体に生える細いトゲは金色と、端整な姿のサボテンです。
春になると、球体の周りに花を群生させるので見事です。
上の写真はまだ先はじめなのですが、下の写真はほぼ満開時のものです。
群生すると非常に見ごたえがあります。
栽培が簡単でキレイな花を沢山つけるサボテンと言えば、やはりレブチアでしょう。
場所がないけどベランダでキレイなサボテンを育てたい、そんな人にはおススメのサボテンです。
濃いピンクの花、レブチア・リラキノロセア
今度は、蛍光色のようなビビッドな濃色ピンクの花です。
名前は𝑹𝒆𝒃𝒖𝒕𝒊𝒂 𝒎𝒊𝒏𝒖𝒔𝒄𝒖𝒍𝒂 '𝒍𝒊𝒍𝒂𝒄𝒊𝒏𝒐-𝒓𝒐𝒔𝒆𝒂' レブチア・リラキノロセア。これも現在では、𝑹𝒆𝒃𝒖𝒕𝒊𝒂 𝒎𝒊𝒏𝒖𝒔𝒄𝒖𝒍𝒂 レブチア・ミヌスクラと同種とされています。
分類学的には、1つ前に紹介した種類と同種ということになります。
もうちょっとよく見てみると、こちらは球体に生えるトゲは真っ白なので、球体の見た目も1つ前の種とは異なります。
また、こちらはDH 398のフィールドナンバーがついていて、アルゼンチンのトゥクマン州にあるメディナ山で採取されたとのこと (Argentína. prov. Tucumán: Sierra Medina)。
折角なので並べて比較しました
どうでしょう?隣に並べて写真を撮ると、結構見た目が異なることがわかりますね。
サボテンは種類が同じでも、産地や系統によって見た目の差が大きいことがあるので、なるべくフィールドナンバーや商品番号で照合して探したいところです。
モジャモジャの毛のようなトゲと赤紫色の花
球体からパリッとした硬い毛のようなトゲを生やし、赤紫色のキレイな花を咲かせる𝑺𝒖𝒍𝒄𝒐𝒓𝒆𝒃𝒖𝒕𝒊𝒂 𝒉𝒆𝒓𝒕𝒖𝒔𝒊𝒊 スルコレブチア・ヘルツシーです。
現在は𝑹𝒆𝒃𝒖𝒕𝒊𝒂 𝒄𝒂𝒏𝒊𝒈𝒖𝒆𝒓𝒂𝒍𝒊𝒊 ssp. 𝒄𝒓𝒊𝒔𝒑𝒕𝒂 レブチア・カニグエラリーのクリスパタ亜種と同種とされています。
この種はあまり写真をとらなかったのでこれ1枚のみです。また写真を撮ってあげたいと思います。
この個体のフィールドナンバーはJD 330で、採取地はボリビアのチュキサカ県の標高2,800 mにあるカラカラという丘です (Bolivia. Ch'saca: Zudañez - Tomina km 3, Cerro Cara-Cara, alt. 2,800 m)。
2回目はこんな感じで終わりです。ありがとうございました。
3回目も頑張ります。
栽培について
レブチアは春から秋にかけて成長するサボテンです。春は最高気温が20℃を超え始めると成長を開始します。高山に生えるためか、日本の低地の夏には成長を止めることもあります。しかし、基本的には頑丈なサボテンで育てやすいです。
春から秋は風通しと日当たりの良い場所に置き、表土が乾いて3~7日してからたっぷり水をやる管理でうまく育ちます。夏の暑い時は日陰の風通しの良い場所で栽培した方がよい時もあります (当方では通年同じ場所で育てています)。逆に、日当たりと風通しが悪くて球体が徒長し、場合によっては腐ることもあるので、そういう場合は日当たりと風通しの良い場所へ移動させるとよいでしょう。
また、スルコレブチア・ヘルツシーのように根がニンジンのように太る種類がありますが、そのような種類は水やりの頻度を減らすとうまく育つ場合があります。
冬は休眠期で日当たり良く雨がかからない場所で管理しましょう。冬もごく少量、水やりをする人もいますが、当方では完全に断水しています (球体がかなり縮みますが、春になると水を吸って膨らみます)。寒さには-5℃ほどまでは耐えるようです。
種の特徴
(後日記述)