tawashiatsume

植物、主にサボテン・多肉植物。時々登山、時々お酒。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ソマリアの多様な𝑫𝒐𝒓𝒔𝒕𝒆𝒏𝒊𝒂属の種類 その1

𝑫𝒐𝒓𝒔𝒕𝒆𝒏𝒊𝒂 sp.、ドルステニア属の一種 LAV 23877 [Somalia] 新型コロナウイルスの感染拡大による非常事態が続いた2020年も残すところわずかになってしまいました。 ブログの更新をサボり気味でしたが、今年最後に何か記事を書こうと考え、このタイトルで書く…

混同されているガガイモ達、𝑳𝒂𝒓𝒓𝒚𝒍𝒆𝒂𝒄𝒉𝒊𝒂属

𝑳𝒂𝒓𝒓𝒚𝒍𝒆𝒂𝒄𝒉𝒊𝒂 𝒎𝒂𝒓𝒍𝒐𝒕𝒉𝒊𝒊、とても珍奇な見た目のガガイモの一種 更新をサボっていたので、久々のブログ書きです。何を書こうかと、前から思ってはいたのですが、ネタが見当たりませんでした。 ふと、ネットで𝑳𝒂𝒓𝒓𝒚𝒍𝒆𝒂𝒄𝒉𝒊𝒂 (ラリレアキア)属というガガイモのグ…

珍しい多肉植物、プシロカウロンを種から育てて種を採るまで

𝑷𝒔𝒊𝒍𝒐𝒄𝒂𝒖𝒍𝒐𝒏 𝒅𝒊𝒏𝒕𝒆𝒓𝒊 プシロカウロン・ディンテリ 夏に入ってから多肉植物達の成長も鈍く、ネタに乏しかったため、ブログの更新をサボっていました。 何かネタがないかなと考えたところ、この多肉植物の開花と種子の自家採取で記事にしようと思い立ち、書く…

マニアックなサボテン、パロディアを種から育てる

𝑷𝒂𝒓𝒐𝒅𝒊𝒂 𝒄𝒐𝒑𝒂𝒗𝒊𝒍𝒒𝒖𝒆𝒏𝒔𝒊𝒔 HS 162 [Bolivia. Chuquisaca: Oropeza, Copavilque, alt. 2,500 m] 今回は南米に産する𝑷𝒂𝒓𝒐𝒅𝒊𝒂属 (パロディア属)のサボテンの1種を紹介します。 このパロディア、ある程度サボテンを育てている人でもあまり聞かない名前、またはあま…

サボテンの茎と花のトゲの二形性

𝑬𝒄𝒉𝒊𝒏𝒐𝒄𝒆𝒓𝒆𝒖𝒔 𝒓𝒆𝒊𝒄𝒉𝒆𝒏𝒃𝒂𝒄𝒉𝒊𝒊 ssp. 𝒇𝒊𝒕𝒄𝒉𝒊𝒊 SB 853 [USA. Texas: Jim Hogg Co.] 最近、サボテンの花の時期も過ぎてしまい、ブログに書くネタがなくなってきました、、、。 何かないかなと思っていたところに、ちょうどサボテンの実が熟して種がとれたので、こ…

樽のように幹が太く大きくなる種類、パキポディウム・レアリー

𝑷𝒂𝒄𝒉𝒚𝒑𝒐𝒅𝒊𝒖𝒎 𝒍𝒆𝒂𝒍𝒊𝒊 [Namibia. Kunene: Palmwag - Grootberg Pass] 昨今の多肉植物ブームの中でも、常に人気な種類の中心に君臨し続けるアフリカの多肉植物、𝑷𝒂𝒄𝒉𝒚𝒑𝒐𝒅𝒊𝒖𝒎 パキポディウム。 細かく亜種や変種まで分類すると20種類ほどが発見されていますが、…

南米アンデス山脈に咲く小型の花サボテン、レブチア その4

𝑺𝒖𝒍𝒄𝒐𝒓𝒆𝒃𝒖𝒕𝒊𝒂 𝒉𝒆𝒓𝒕𝒖𝒔𝒊𝒊 JD 330 [Bolivia. Chuquisaca: Cerro Cara-cara, alt. 2,800 m] 我が家で4月から咲き始めたレブチア達も、6月に入って何種類か咲いた後、花のシーズンの終わりを迎えました。 約2ヶ月の間、色とりどりの花を見せてくれて、毎日のよう…

𝑬𝒓𝒊𝒐𝒔𝒚𝒄𝒆属 (エリオシケ属)の実生 その1

𝑬𝒓𝒊𝒐𝒔𝒚𝒄𝒆 𝒔𝒆𝒏𝒊𝒍𝒔 ssp. 𝒔𝒆𝒏𝒊𝒍𝒔 '𝒏𝒊𝒅𝒖𝒔' KK 1432 [Chile. Coquimbo: Ovalle] 内容のある記事かボリュームのある記事を今週書く時間がなく、でも何も書かないよりはマシとして少し書くことにしました。 内容は、最近また人気が出てき始めているサボテン、𝑬𝒓𝒊𝒐𝒔𝒚…

南米アンデス山脈に咲く小型の花サボテン、レブチア その3

𝑹𝒆𝒃𝒖𝒕𝒊𝒂 𝒅𝒆𝒎𝒊𝒏𝒖𝒕𝒂 ssp. 𝒅𝒆𝒎𝒊𝒏𝒖𝒕𝒂 '𝒑𝒔𝒆𝒖𝒅𝒐𝒎𝒊𝒏𝒖𝒔𝒄𝒖𝒍𝒂' WR 11 [Argentina. Salta: Cachipampa to Cachi] 小さなサボテン、レブチア属の種類の紹介も今回で3回目です (前回は↓↓↓)。 前回がピンク系統に偏ったので、今回はオレンジ系統多めでいきます。

2017年 日本アルプス縦走・10、11日目~南アルプス荒川岳と赤石岳、そして太平洋へ~

ゴール地点の静岡県大浜海岸。夏の晴れた日の青々とした空と海を今でも覚えている。 10日目、午前3時頃起床。 できればこの日のうちに南アルプスから下山したかったので、少し早めに起きました。 食料が残り少なくなり、また台風が接近してきていることもあ…

試しに黒バックでサボテンの写真を撮ってみた

𝑴𝒂𝒎𝒎𝒊𝒍𝒍𝒂𝒓𝒊𝒂 𝒕𝒉𝒆𝒓𝒆𝒔𝒂𝒆 SB 493 [Mexico. Durango: Coneto Pass] 今回は黒い背景でサボテンを撮る試みをしたので、それらの練習写真をあげたいと思います。 事の発端は、日本のサボテン・多肉植物界隈で有名な重鎮のShabomaniac!さんのブログの記事でした。 彼…

コンクリートのような見た目の葉の植物

𝑻𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒑𝒔𝒊𝒔 𝒄𝒂𝒍𝒄𝒂𝒓𝒆𝒂 SB 1111 [Magersfontein] & SB 2186 [Bundu, Prieska] 以前も何回か紹介している、葉が爬虫類の肌のようにブツブツした表面になる植物。 𝑻𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒑𝒔𝒊𝒔 𝒄𝒂𝒍𝒄𝒂𝒓𝒆𝒂 チタノプシス・カルカレアという南アフリカに産する多肉植物です。 花が咲い…

南米アンデス山脈に咲く小型の花サボテン、レブチア その2

𝑹𝒆𝒃𝒖𝒕𝒊𝒂 𝒎𝒊𝒏𝒖𝒔𝒄𝒖𝒍𝒂 '𝒔𝒆𝒏𝒊𝒍𝒊𝒔 f. 𝒌𝒂𝒓𝒊𝒖𝒔𝒊𝒂𝒏𝒂' 春に咲く花サボテン、レブチアの紹介2回目。 1回目はこちら↓↓↓ tawashiatsume.hatenablog.com それでは今回も何種類か開花したレブチアを紹介します。

南米アンデス山脈に咲く小型の花サボテン、レブチア その1

𝑹𝒆𝒃𝒖𝒕𝒊𝒂 𝒉𝒆𝒍𝒊𝒐𝒔𝒂 '𝒕𝒆𝒓𝒆𝒔𝒂𝒆 𝒇𝒍𝒂𝒗𝒊𝒅𝒂 ' KK 1724 春になって本格的にポカポカ暖かくなってくると、様々なサボテンの花が咲き乱れます。 温室で栽培すると早春に開花しますが、屋外で育てていると桜が散ってから約1ヶ月後に多くのサボテンが咲き始めます。 今回…

カラフルな花で春を彩る球根植物、ゲイソリザ

𝑮𝒆𝒊𝒔𝒔𝒐𝒓𝒉𝒊𝒛𝒂 𝒄𝒐𝒓𝒓𝒖𝒈𝒂𝒕𝒂 ゲイソリザ・コルガータ ゲイソリザ、、、聞きなれない名前ですが、数十種類からなる南アフリカのアヤメ科の球根植物の名前です。 多くの種類が草丈が10 cmにも満たない小型の植物ですが、赤、青、黄など、鮮やかな色の花を春に咲かせ…

2017年 日本アルプス縦走・9日目~南アルプス塩見岳を越えて三伏峠へ~

南アルプスの塩見岳付近、この日は雲が多く不安定な天気だった tawashiatsume.hatenablog.com 9日目、前日の疲れあってか、予定より遅めに起床。 前日に小屋で少しお酒を頂いたからかな。 と言っても、午前4時くらいには起きました。天気は悪くなさそうでし…

リトル・カルーに生える南アフリカの奇妙な多肉植物

𝑴𝒖𝒊𝒓𝒊𝒂 𝒉𝒐𝒓𝒕𝒆𝒏𝒔𝒆、毛の生えた緑色の卵?? アフリカ大陸の南端、南アフリカ共和国の南西部にLittle Karoo (Klein Karoo) リトル・カルーと呼ばれる大きな谷があります。 リトル・カルーは、周りを山脈に囲まれた乾燥地で、南アフリカに産する乾燥地に適応し…

2017年 日本アルプス縦走・8日目~土砂降りの中、駒ヶ根から南アルプスの仙丈ヶ岳へ~

南アルプス仙丈ヶ岳の山頂 日本アルプス縦走もいよいよ後半に突入。8日目です。 この日は南アルプスに突入する日で長丁場のため、早朝出発を目指して0時には目をパッチリ覚ましていました。 昼間から夕方にかけて寝ておいたので眠気の方は問題ありませんでし…

葉の形が多様、花の色もカラフル、南アフリカのオキザリス

𝑶𝒙𝒂𝒍𝒊𝒔 𝒏𝒐𝒓𝒕𝒊𝒆𝒓𝒊、濃いピンクの花を咲かせる 今回は、葉の形や花の色が色々な𝑶𝒙𝒂𝒍𝒊𝒔属 (オキザリス属)の植物をまとめて紹介したいと思います。 オキザリスは、日本にも自生するカタバミの仲間です。三つ葉がチャーミングな雑草なので、見たことがある人も多…

黄花の大輪を咲かせる球根、スパラキシス・マクロ―サ

𝑺𝒑𝒂𝒓𝒂𝒙𝒊𝒔 𝒎𝒂𝒄𝒖𝒍𝒐𝒔𝒂 今回は1種類のみの短い紹介です。でも、素晴らしい種類だと思うので、これだけでも十分かなと。 紹介するのは𝑺𝒑𝒂𝒓𝒂𝒙𝒊𝒔属 (スパラキシス属)というアヤメ科の球根植物の1種です。𝑺𝒑𝒂𝒓𝒂𝒙𝒊𝒔属は南アフリカに自生する種類が多く、花色がオレン…

2017年 日本アルプス縦走・7日目~大荒れの中央アルプスを降りて駒ヶ根へ到着~

伊那前岳7合目付近 日本アルプス縦走7日目、中央アルプスの空木岳へ縦走する予定で朝4時頃起きましたが、昨晩から降り始めた雨が止まずに朝から大雨。障害物のない高山帯なので、風も吹き荒れて台風のような暴風雨でした。 とりあえず朝ごはんを食べて5時に…

多様な多肉植物、コノフィツム その3

𝑪𝒐𝒏𝒐𝒑𝒉𝒚𝒕𝒖𝒎 𝒐𝒃𝒄𝒐𝒓𝒅𝒆𝒍𝒍𝒖𝒎 var. 𝒄𝒆𝒓𝒆𝒔𝒊𝒂𝒏𝒖𝒎 '𝒔𝒑𝒆𝒄𝒕𝒂𝒃𝒊𝒍𝒆' (Kaaimans Gat) コノフィツムは秋から春にかけて成長する多肉植物。 春らしくなり、そろそろコノフィツム達が休眠のための準備を始めています。生き生きとした姿のコノフィツムを見られる季節が終わり…

早春を彩る球根植物、ラペイロウシア

𝑳𝒂𝒑𝒆𝒊𝒓𝒐𝒖𝒔𝒊𝒂 𝒔𝒊𝒍𝒆𝒏𝒐𝒊𝒅𝒆𝒔 春に咲く球根植物達が咲き始めていたので紹介します。 今回紹介するのは、アヤメ科の𝑳𝒂𝒑𝒆𝒊𝒓𝒐𝒖𝒔𝒊𝒂属 (ラペイロウシア属)の2種類です。2種とも南アフリカの冬季降雨地帯に生えるようです。 南アフリカには多くの球根植物が自生しますが…

多様な多肉植物、コノフィツム その2

𝑪𝒐𝒏𝒐𝒑𝒉𝒚𝒕𝒖𝒎 𝒎𝒊𝒏𝒊𝒎𝒖𝒎 '𝒘𝒊𝒕𝒕𝒆𝒃𝒆𝒓𝒈𝒆𝒏𝒔𝒆' [PV913 Matjiesfontein] 最近、更新をサボっていましたので、久々です。 以前、色々なコノフィツムの種類を紹介した記事の続編です。 今回も、葉の形や模様が様々な種類を紹介します。

2017年 日本アルプス縦走・6日目~中央アルプスの木曽駒ヶ岳へ~

中央アルプスの木曽前岳 tawashiatsume.hatenablog.com 5日目は境峠付近で22時ごろに休みを取り、翌日の6日目は午前4時ほどに起床しました。 朝ごはんを作り、テントを畳んで5時前に出発。 今日の行程は、境峠から中央アルプス山麓まで下っていき、そこから…

青白くなるサボテン、メロカクタス・アズレウス

𝑴𝒆𝒍𝒐𝒄𝒂𝒄𝒕𝒖𝒔 𝒂𝒛𝒖𝒓𝒆𝒖𝒔 [HU 256 Brazil. Bahia: Juassara, Rio Jacare, alt. 450 m] 本日のサボテンは、ブラジルのサボテン、𝑴𝒆𝒍𝒐𝒄𝒂𝒄𝒕𝒖𝒔 𝒂𝒛𝒖𝒓𝒆𝒖𝒔 メロカクタス・アズレウスという名前のサボテンです。 表題の通り、球体の色が青白くなるのが特徴の1つです。 植…

指のような多肉植物、アルギロデルマ・フィッスム

南アフリカに生える多肉植物、𝑨𝒓𝒈𝒚𝒓𝒐𝒅𝒆𝒓𝒎𝒂属 (アルギロデルマ属)の種類を紹介します。 この指のような細長い葉には、一目で惹き付けられる方が多いと思います。 学名は𝑨𝒓𝒈𝒚𝒓𝒐𝒅𝒆𝒓𝒎𝒂 𝒇𝒊𝒔𝒔𝒖𝒎 (アルギロデルマ・フィッスム)と言います。種を買った先では𝑨𝒓𝒈𝒚𝒓𝒐𝒅𝒆…

2017年 日本アルプス縦走・5日目~北アルプスから下山し中央アルプス山麓へ~

最高の天気の涸沢、前穂高岳と奥穂高岳がよく見える tawashiatsume.hatenablog.com 5日目の8月13日、この日はオフ気味なので遅い時間まで寝ていました。山に登らない予定なので早起きする必要がないです。 といっても、奥穂高岳や北穂高岳に登り始める登山者…

爬虫類のようなイボイボ肌の葉?チタノプシス・カルカレア

𝑻𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒑𝒔𝒊𝒔 𝒄𝒂𝒍𝒄𝒂𝒓𝒆𝒂 (Oorlogshoek) 南アフリカからナミビアにかけての乾燥地に生える多肉植物の仲間、𝑻𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒑𝒔𝒊𝒔属 (チタノプシス属)の種類。この仲間の種類はみな、葉にイボを持ち独特な姿をしています。 一見、生きている植物には思えない姿は、園芸の世…

黒いボディに小さなイボを持つサボテン、エリオシケ・エスメラルダナ

𝑬𝒓𝒊𝒐𝒔𝒚𝒄𝒆 𝒆𝒔𝒎𝒆𝒓𝒂𝒍𝒅𝒂𝒏𝒂 BCHK 1383 本日のサボテンは、世界でもっとも降水量が少ないとされる南米チリのアタカマ砂漠に生える種類です。 名前を𝑬𝒓𝒊𝒐𝒔𝒚𝒄𝒆 𝒆𝒔𝒎𝒆𝒓𝒂𝒍𝒅𝒂𝒏𝒂 エリオシケ・エスメラルダナという、大きくても直径が4 cmほどまでにしかならない小型のサボ…