tawashiatsume

植物、主にサボテン・多肉植物。時々登山、時々お酒。

2017年 日本アルプス縦走・7日目~大荒れの中央アルプスを降りて駒ヶ根へ到着~

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伊那前岳7合目付近

 日本アルプス縦走7日目、中央アルプス空木岳へ縦走する予定で朝4時頃起きましたが、昨晩から降り始めた雨が止まずに朝から大雨。障害物のない高山帯なので、風も吹き荒れて台風のような暴風雨でした。

 とりあえず朝ごはんを食べて5時には出発できる準備を整えるも、天気がよくなる兆しは一向にありませんでした。

 ちょっと待ったら回復しないかな、、、と淡い希望を抱いてとりあえずテントの中で待機することにしました。

悪天候空木岳縦走は断念、駒ヶ根へ下山することに

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伊那前岳7合目付近、樹林帯に入れば風はあまり強くない。

 とりあえず午前7時くらいまで粘りましたが天気が回復する見込みはありませんでした。

 これ以上待つとこの日中に空木岳経由で下山できるか微妙だったこと、まだ南アルプスの縦走が残っていてあまり無茶をしたくなかったことから、次の宿泊予定地の駒ヶ根へショートカットする形で下山することにしました。

 空木岳へ縦走するよりはましなものの、暴風雨の高山帯は歩く人は皆無、15℃もなさそうな気温の中びしょ濡れになりながら (レインコートを着ていましたが、それでも濡れるような天気でした)伊那前岳経由で下山しました。

土砂降りの中、北御所登山口へ

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伊那前岳の登山道

 駒ヶ岳頂上山荘から宝剣山荘へ行き、そこから伊那前岳経由で北御所登山道を下りました。

 木曽駒ヶ岳へはロープウェイで登る人が圧倒的に多く、北御所登山道のようなロープウェイを使わない道は歩く人が稀です。ましてや悪天候の日は、、、。

 伊那前岳あたりまではハイマツが茂る高山帯で、そこから標高を下げると徐々に針葉樹林帯へと変わっていきます。この樹林帯へ変わるあたりはやや道が不明瞭で、今回の悪天候では危うく道を間違えるところでした。

 大雨は仕方ないものの、樹林帯に入ると強風はずいぶんましになりました。

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北御所登山道の清水平

 針葉樹林帯の道をどんどん下っていくと、やがて砂利の林道に出ます。ここまで来れば後は林道と舗装路を歩くだけ。

 途中、1、2組の登山者とすれ違いましたが、この悪天候で木曽駒まで行くのか、、、と思いました。

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駒ヶ根橋から木曽駒ヶ岳方面を見る。雨雲にすっぽり覆われていた。

 北御所登山口までくると舗装路になり、駒ヶ根までバスが出ています。しかし、この旅は交通機関使用禁止なので、自分は頑張って駒ヶ根まで徒歩。

 駒ヶ根橋という山の麓まで下りてくると大雨は止み、山の方を振り返ると濃い雨雲に山が包まれていました。どうも悪天候なのは山だけのようでした。
 駒ヶ根橋に着いたのが12時頃。この日はご飯をいっぱい食べて身体を休めるオフの日にしようと決め、近くのこまくさの湯へ。

 この日は歩いた時間も短いですが、悪天候で写真もあまり撮れず、ボリュームが少ない日記になってしまいました。

駒ヶ根へ到着!!

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駒ヶ根橋から駒ヶ根方面を眺める

 温泉に入ってお昼ご飯を食べた後、もう一つ大事なミッションがありました。

 事前に駒ヶ根郵便局宛てに送った荷物を受け取り、食料の補給と不要なゴミの送り返しをするミッションです。ここで補給しないと南アルプスは越えられないのでとても大事ですね。

 お昼を食べた後、郵便局へ行き無事に受け取りと返送を済ませました。

 重要ミッション後は、翌日の南アルプス突入へ備えて身体を休めました (ひたすら寝るだけ)。

7日目は長野県の駒ヶ根まで

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オレンジの点が7日目の停滞地点 (駒ヶ根)、緑の線はそれまでに歩いた道のり。

 7日目は駒ヶ根まで歩き、上の地図を見るとだいぶ進んできたことがわかります。日本アルプス縦走全体の半分以上は進んでいて、食料の補給も終え、いよいよ後半の南アルプス縦走に入ります。

 翌日8日目は南アルプス入りでかなりの長丁場になる予定、、、。8日目の出発予定は夜中の午前1時。

 食料を補給して重くなった荷物を担ぎ、標高約600 mの駒ヶ根から峠を越えて南アルプスの標高3,000 mまで登り返すハードコースです。

 できるだけ天気が回復してくれることを祈って休んでいました。台風が来ない限りは基本停滞しないつもりだったので、「お願いだから今日みたいな土砂降りは勘弁、、、」と願いつつ、、、。

(2017年 日本アルプス縦走・8日目へ続く)

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