青白くなるサボテン、メロカクタス・アズレウス
本日のサボテンは、ブラジルのサボテン、𝑴𝒆𝒍𝒐𝒄𝒂𝒄𝒕𝒖𝒔 𝒂𝒛𝒖𝒓𝒆𝒖𝒔 メロカクタス・アズレウスという名前のサボテンです。
表題の通り、球体の色が青白くなるのが特徴の1つです。
植物というと、イメージするのは葉の緑色。通常は緑色のはずの部分が青くなる植物は見る人の目を惹き付けます。
花でも葉でも、青くなる植物は概して人気ですが、このサボテンも人気な傾向にあると感じます。なぜかあまり流通は見かけませんが、、、。
ブラジルの温暖な乾燥地に生えている
写真の個体たちは、HU 256というフィールドナンバーがついており、このナンバーの情報によるとブラジルのバイア州 (Bahia)、ジュサーラ (Juassara, Juçara)のリオ・ジャカレー (Rio Jacare)の標高450 mで採取されたとのこと。
ちなみに、このHU 256というナンバーが付けられた、実際に野外で採取された標本は、この種類の基準標本 (新種として記載する時に参考にした標本)のようです。
由緒ある系統がそのまま栽培で維持されてきたということですね。
この自生地の画像を見てみると、周りには結構草や木が生えていて、「砂漠に生えるサボテン」というイメージとは少し違います。
また、ブラジルの低地なので温暖らしく寒さに弱いです。
自生地の環境を簡単に言うと、温暖な乾燥地なのでしょうか。
成長とともに青さが増してくる
上の写真は、同じ個体の種から1年半ほどの個体たちなのですが、半年の違いでも2年程経過した個体の方が球体の青みが強いです。
種を播いてから半年くらいはほぼ緑色だったので、大きくなるにつれて青くなってくるようです。
親株はもっと青く見えるので、これからの成長が楽しみですね。
鋭いトゲは色に個体差がある
たった4個体ですが、トゲの色は金色の個体からこげ茶色~ほぼ黒色の個体まで様々です。
サボテンオタクの中では、トゲを鑑賞するサボテンではないのですが、個体差が観察できるのは面白いです。
個体差を楽しめるのも種まきの魅力の一つです。
このサボテンは、花が咲く様子も独特な姿で面白いのですが、この子たちが咲かせるのはもっと先になりそうです。
咲いたら再び紹介したいですね。
栽培について
ブラジルの温暖な地に生育するため、基本的に暖かい環境が好きです。また、温度があればやや水も好む (水をあげてもあまり腐りにくい)ので、寒さ対策ができれば比較的育てやすいサボテンと言えます。
冬以外の季節は野外の日当たりが良い場所で育てるとよいです。成長期の水やりは表土が乾いてから3~7日経過してからたっぷりあげる程度にしています。冬は最低でも5℃以上、できれば10℃以上は保ちましょう。冬は15℃以上保てなければ日当たりで断水管理をするのが安全です。
種の特徴
(後日記述)