tawashiatsume

植物、主にサボテン・多肉植物。時々登山、時々お酒。

人気のかっこいい多肉植物、アガベ・チタノタ

f:id:tawashiatsume:20200103231909j:plain

𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂 'Blue Ball'、種から2、3年程

 今日は、ちまたで人気が出てきている𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 アガベの種類を紹介します。

 アガベとは𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 アガベ属の植物のことで外見はアロエのようで、多くの種類が鋭いトゲを持ちます。

 人気と言っても、本当に人気なのはある程度大きくなった株で、僕が紹介するような種から育てた小さな株を育てる人はまだまだ少数派です。

 しかし、実生 (種から育てること、または種から育てた株のこと)ならではの良さを少しでも紹介できたらと思います。

種からアガベを育てる

f:id:tawashiatsume:20200103232119j:plain

𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂 'Blue Ball'、これで種から1、2年ほど

 写真を写し忘れてしまいましたが、アガベの種は5 mmから1 cmほどの黒い半円形の種で、発芽は難しくなく死んでいなければ発芽率はよいです。

 発芽すると1本の棒状の子葉を出し、それから徐々に本葉を展開していきます。

 今回紹介する𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂 アガベ・チタノタの場合、本葉数枚目くらいまでは交互に葉を出しますが、段々親株のようにらせん状に展開していきます。

f:id:tawashiatsume:20200103232121j:plain

𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂 'Blue Ball'、種から1、2年程でらせん状に本葉が出始めた株

 アガベは多くの種類が乾燥地に生えますが、発芽から本葉がらせん状に展開するまで (大体直径が5 cm以上になる段階)は水を欲しがります。

 小苗の内から乾燥気味だと根が発達せず成長速度が遅くなるようです。

 我が家では温室などの加温施設を使っていないので成長が遅いですが、種から2、3年で直径が7~12 cmほどに育っています。

f:id:tawashiatsume:20200103231909j:plain

𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂 'Blue Ball'、種から2、3年程の個体

実生の面白さ

 アガベだけでなく、一般の植物でも実生の面白さは様々あります。

 種から親株の様々な部位がどのように形作られていくのか、その成長過程を詳細に観察できます。

 アガベですとトゲが鋭い種類でも始めはほとんど毛のようなトゲで、段々と鋭く太くなり親株のトゲになっていく様を見てとれます。

f:id:tawashiatsume:20200103232117j:plain

𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂 'Blue Ball'、種から1、2年の個体でも色味などに差がある。

 また、種を複数播けば形質の異なる個体が出てくることが多く、遺伝子によって個体差が出てくることも確認しながら楽しめます。

 𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂だと葉は青白い色を帯びる個体が多いですが、より緑色っぽい個体も出てきます。

 実生だと、自分の好みでお気に入りの個体を見つけ出して選抜することもできます。

人気種𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂

f:id:tawashiatsume:20200103231913j:plain

𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂 'Blue Ball'、トゲはもっと鋭くなります。

 今回取り上げた𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂 アガベ・チタノタという種類、アガベ属の中でもかなり人気が高いです。
 うかつにさわるとケガをする鋭いトゲ、成長した株でも比較的コンパクトなまま栽培できる点が人気の理由ではないでしょうか?

 親株の見た目は男性にいかにもウケそうです。

f:id:tawashiatsume:20200103231912j:plain

𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂 'Blue Ball'、トゲは年々鋭くなってきている。

 親株もかっこいいですが、アガベ属の種子も国内で手に入りやすくなってきましたし、時間はかかりますが実生でじっくりアガベの成長に付き合うのも楽しみ方の一つではないでしょうか。

栽培について

 アガベ自体は基本的に頑丈な植物で、日当たりと風通しの良い場所で気温が高い時期に良く育ちます。𝑨𝒈𝒂𝒗𝒆 𝒕𝒊𝒕𝒂𝒏𝒐𝒕𝒂はあまり寒さに強くないアガベの種類で、冬は最低でも5℃ほど保つ必要があり、子株の内はもう少し保温するのが安全です。

  水やりは種から1、2年の内は水やりを多めにするとよく育ち、それ以降は徐々に減らしていくべきでしょう。親株では休眠期に当たる冬季はほとんど断水か1ヶ月に1回少量与える程度の水やりにしています (子株の内は冬季は10~15℃以上の日当たりの良い暖かい場所で表土が乾いたらあげる程度で管理しました)。

種の特徴

 (省略、後日まとめます)