茎がソーセージのようになる多肉植物
今回紹介するのは、南アフリカからナミビアの砂漠に生える𝑴𝒐𝒏𝒔𝒐𝒏𝒊𝒂 モンソニア属の植物です。
以前は𝑺𝒂𝒓𝒄𝒐𝒄𝒂𝒖𝒍𝒐𝒏 サルコカウロン属という名前で、ソーセージのような太い多肉質の茎を持ち、砂漠に生える種類が𝑺𝒂𝒓𝒄𝒐𝒄𝒂𝒖𝒍𝒐𝒏属に入れられていました。
自生地の株はソーセージより幾分か太い立派な茎を持っていますが、ここでは種から育てた若い株を紹介します。
自生地の姿に想いをはせ、種子からじっくりと太い茎に育てて盆栽のような味わいを楽しみましょう。
切れ込みの浅い葉が可愛らしいモンソニア・クラッシカウリス
1種類目は、𝑴𝒐𝒏𝒔𝒐𝒏𝒊𝒂 𝒄𝒓𝒂𝒔𝒔𝒊𝒄𝒂𝒖𝒍𝒊𝒔 モンソニア・クラッシカウリスという種類です。
レースのような薄い黄白色の花弁を5枚持つ、立派な花をつけます。
少し辺縁が切れ込んでウェーブがかかったような葉がかわいらしいです。
しかし、やや青白く、つや消しのマットな質感からは、ビザールな印象を受けます。
根元の茎を見てみると、草丈の割りにすでに太い茎が形成されています。親株ではもっと太くなります。
茎にあるトゲのような構造は、葉が枯れて落ちた時に葉柄が残ったものです。
この葉柄は自生地でもずっと残るので、茎にクギが打たれたような奇観を呈します。
線香花火のような葉が特徴のモンソニア・ヘッレイ
2種類目は𝑴𝒐𝒏𝒔𝒐𝒏𝒊𝒂 𝒉𝒆𝒓𝒓𝒆𝒊 モンソニア・ヘッレイという種です。
葉が細かく切れ込むので、𝑴𝒐𝒏𝒔𝒐𝒏𝒊𝒂 𝒄𝒓𝒂𝒔𝒔𝒊𝒄𝒂𝒖𝒍𝒊𝒔とはかなり違う印象を受けますが、花はかなり似ていて、同様な黄白色の花をつけます。
𝑴𝒐𝒏𝒔𝒐𝒏𝒊𝒂 𝒉𝒆𝒓𝒓𝒆𝒊の葉は切れ込みが深く、葉が立体的に展開するため、葉があたかも線香花火🎇のように見えます。
また、葉には短い毛が生えており、少しフワフワした感触です。
𝑴𝒐𝒏𝒔𝒐𝒏𝒊𝒂 𝒄𝒓𝒂𝒔𝒔𝒊𝒄𝒂𝒖𝒍𝒊𝒔と同様に、𝑴𝒐𝒏𝒔𝒐𝒏𝒊𝒂 𝒉𝒆𝒓𝒓𝒆𝒊も茎がソーセージのように太くなります。
親株ほど茎は太くないものの、種から僅か1年でヒビ割れた茎は観賞価値があります。
成長が遅いので、気長に育てて立派な太い茎茎にしたいですね。
𝑴𝒐𝒏𝒔𝒐𝒏𝒊𝒂の仲間は自生地で採取された株が出回っていますが、種からこじんまりとしたかわいい株を育成するのはどうでしょうか?
栽培について
𝑴𝒐𝒏𝒔𝒐𝒏𝒊𝒂 𝒄𝒓𝒂𝒔𝒔𝒊𝒄𝒂𝒖𝒍𝒊𝒔と𝑴𝒐𝒏𝒔𝒐𝒏𝒊𝒂 𝒉𝒆𝒓𝒓𝒆𝒊は秋から春にかけて成長する種類で、夏は葉を落として休眠します。
成長期は屋外の日当たりと風通しのよい場所で育てています。最低気温が2、3℃であれば越冬します。小株の内は水を好むようで、表土が乾いたら水をあげています。
休眠期は日陰の風通しがよい場所で夏越しさせています。大きくなれぱ夏は完全に断水しても大丈夫ですが、小さい株は休眠期も1ヶ月に1、2回ほど、少量水をあげると枯死しにくい気がしました。
種の特徴
(後日記述予定)